6人が本棚に入れています
本棚に追加
俺はポケットに入っていたライターを取りだすと、
近くに散乱していた書類の山の中にスチール製の灰皿があったので、灰皿を下に敷いて燃やすことにした。
突然のことだった。いや、仮に突然でなくとも理解し難いことがおきた。
その紙から出された炎は、紙を灰にして灰皿の中に落とすのではなく、紙は決して燃えずにただ、『怨』という文字を形作った。
「えにし!わけわからんが、ここヤバいって。…っあ」
俺は、反射的に紙を床に落としてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!