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散々飲んで、酔って、暴れて、泣いたから対内のアルコールが切れて来た。
「low battery…low battery…」
変身がアルコール不足のサインを促してくる。
予約客が来店するまで少し体を休めておこうと、変身チェーサーの電源をオフにしかけた。
然し、
不意にBARの呼び鈴が鳴る。来客の合図だ。
「いらっしゃいま…きゃああああ!」
看板娘が対応したと同時に客に体を羽交い締めにされた。畜生。何でこんなタイミングで来るんだよ。
「きやがったな。予約客」
次五朗とのバトルで疲れた体を椅子からむくりと起こす。
「待て。呑太郎。ここは僕が相手をしよう。予約客。レディに手を出すのは紳士的じゃあないよ」
あの…次五朗。世の中全てが全てお前みたいなエセ紳士じゃないんだが。
そう突っ込みたいが、突っ込む体力がもう残っていない。
「と言う訳で、行くよ」
次五朗はそう言うと、くるくる回転しながら、小太りの予約客に接近すると、
「p.a.r.t.y..partytime♪ シャル・ウィ・dance」
決め台詞と同時に指をパチンと鳴らし、看板娘を素早くお姫様だっこした。
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