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「あ、ちょいな」
今度は俺が次五朗にデコピンでカウンターを見舞う。
「ちょいな」
続いて鼻摘みでカウンターだ。
「あ、ちょちょいのちょいな!」
ズボンを下ろす。
「………」
「………」
次五朗は意外にも番組前に放送する自炊戦隊・スイハンジャーのおぱんつを履いてやがる。
然も格好付けてスイハンピンクのだよ。
この番組の裏切り者且つ女たらしが――!
「ちょいなー!」
「アウチ!」
余りにも癪だったので思い切りズボンを上に引っ張り上げる。勿論社会の窓もだ。
「呑太郎。許さん。殺してやる」
やばい。次五朗が醒めた状態から、殺意だけになった。動きに無駄がなくなり、刃物を真っ直ぐ心臓に突き立ててくる。
だが、笑い上戸のガジェットは、笑ったら笑った分だけ体が頑丈になり、ダメージを全て無力化してくれる。
流石に心臓はやばいかも知れないが……。
「さらばだ。ヨッパライダー・呑はこれで最終回だ」
厭だ。こんな終わり方、俺は認めない。
第一、予約客がまだ来店してないじゃないか。バトル前から番組終わらす気か?
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