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「悪かったな。俺は楽しかったんだよ。一条とは違ってクラスで注目される事がなかったからな」
「私、注目されてたっけ?」
日高くんにそう言われたものの、正直思い出せないでいる。
特別成績が良かった訳でも、スポーツができた訳でも、学級委員に選ばれた事もなかった。
ついでに言えば、告白された事もない。
「えっ!?知らないの?結構いたんだけどな。一条の事好きなヤツ」
「えぇっ!?誰にもコクられた事ないんですけど!」
「ゲッ!マジ?」
私は大きく頷いた。
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