12人が本棚に入れています
本棚に追加
露出狂は案外、ビビり屋なのかもしれない。
驚かれたら喜ぶ癖に、近付いたら慌てて下半身を隠し逃げようとする。
「ちょっと待って!」
日高くんは逃げ足が速かった。
昔とちっとも変わっていない。
「逃げないで・・・」
そう叫んでみても無理だった。
仕方なく、日高くんの家に向かった。
学校を挟んで私の家の反対側に日高くんの家があった。
日高くんの家に辿り着くと、日高くんが家の前に立っているのが見えた。
最初のコメントを投稿しよう!