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「・・・しないの?」
日高くんはのしかかったまま動かず、ジッと私を見ていた。
そうして、震える手で私の眼鏡をゆっくりと外した。
慌てて後ろにのけぞり、私から離れると山積みされた雑誌をガサガサガサっと倒して進み、クローゼットをガバッと開けて一冊のファイルを取り出した。
それを私の前でパラパラ開くとピタリと手を止めた。
日高くんは開いたページと私をマジマジと見比べて腰を抜かした。
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