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今日は諦めよう・・・そう思った時、私は悲鳴を上げそうになった。
いつからそこに立っていたのだろう?
木々の下、街灯から少し離れた場所に人が一人立っていた。
眼鏡のおかげか少し離れていてもよく見える。
露出した下半身を握り締め、私の方を向いて一生懸命手を動かしていた。
けれどもその瞳は私を見ているのか、私の後ろの方を見ているのか、何となく焦点の定まっていないような不思議な目をしていた。
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