青に溶けた白

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翠 深い翠。それは山。山の中僕はひとり。ひとりだから僕は叫べる。ひとりだから僕は泣いてた、笑ってた。ふふふ、少女が僕の肩を掴む。それは蛇。いつのまにか消えて行く。お湯にぬれた僕。泣いていた。何故、否。嬉しかった。翠がのぞいた。僕はひとりだった。蛇は消えてた。少女は蛇だった、否。ひとりだった。いち、だった。ぼくは笑い声に閉じ込められた。
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