青に溶けた白

4/7
前へ
/8ページ
次へ
盲目 僕にとりついていたのは幽霊だったらしい。水溜まりが僕を驚かせた。目の見えない僕を彼は困らせた。その感触は確かに蛇だった。蛇はしゃべる。しゃべる蛇。蛇はいった。ぼくのなまえは?知るかよそんなもん、僕は笑う。蛇は僕に抱きついた。それは確かに女だった。女の感触。彼の笑い声が聞こえた。僕はしかめっ面をする。彼はまた笑う。女はいつのまにか消えたようだ。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加