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「なるんならさっさとなってくれって話だよなー。」
なんて彼女はそう言ってふて腐れた。
「まあまあ、取り敢えず落ち着いたようでよかったよ。」
我輩は苦笑いをしながら言った。
「参ったなー。どんだけかかるんだよ転化って。」
欠伸をしながら彼女は呑気にそう言った。
「結局、久良伎とかいう野郎は見つかってないし、ここ二週間なんの進展も無し。あーあーどうせなるんだったら今サクッと転化してくれ私の体ー」
そう悪態つく彼女の眼帯に触れて我輩は言った。
「何も起きないのは確かに不安ではあるがいい事でもあるのだ。こうやってゆっくりと休めるしな。眼帯も汚れてしまったな。取り替えようか。」
そう言いながら我輩は彼女の眼帯を優しく外した。
「……馬鬼?」
外して、少し固まってしまった我輩を見た珠ちゃんが不思議そうに我輩に声をかける。
「あ…いや、なんでもないのである。」
我輩は慌ててそう言って彼女に新しい眼帯をつけた。
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