第4章
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何を馬鹿な事を、と、涼がこれもまた年に似合わぬ老成した表情でもって、大きく肩を竦める。 「は! 魔に叶えてもろうた願い事なぞ。砂上の楼閣よりなお脆い」 魔のする事には、必ず落とし穴がある。 知識としてこの魔の出来ることを知っておく有益性は認めるが、それ以外には何の魅力も感じない、と平然と口にできるのは御方が強いからなのか、これまでたっぷり煮え湯を飲まされているからなのか。 「では、その宝珠は」
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