蛍の夜

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 はっと、目が覚めた。  見慣れた、でも目にまぶしい白い天井。  明るい光は、もう時刻が昼に近いということを教えてくれている。  ……そうか、終わったんだ………  俺はその光景に、勝手にこわばっていた体の力を抜いた。  ……『蛍の夜』は、もう明けたんだな。  俺は昨日まで自分が興じていたR・RPG(リアルロールプレイング)『蛍の夜』のことを思い出し、ブルリと体を震わせた。
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