2 西嶋一家

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蒼さんをしばらく眺めていたら。 横からじっと見られる視線に気がついた。 ……うわっ、やっぱり見られてた!! 「もしかして、ほくとくん?」 目の前に立ったのは、夢ちゃんで。 その容姿は蒼さんそっっっっくり!! 真っ直ぐの黒髪を長くしていて、切れ長の目は二重だけど凄いクールで蒼さんって感じする。 「うん、そうだよ」 返事をした途端に、夢ちゃんはぱぁっと花が咲いたように満面の笑顔を見せて。 「みなみくん!」 「はい、」 「てんまくん!」 「おー」 「りゅうせいくん!」 「こんにちは、夢ちゃん」 「ふふふっ、ゆめねー、りゅうせいくんすきーっ!」 流星の腕にぎゅっとしがみついた。 かわいいっ!! 人懐っこそうでほんわかした感じがともさんっぽい!! 「くくくっ、夢、父さんが見たら固まるぞ」 「しらなーい!ゆめ、ポラリスはりゅうせいくんがいちばんすきだもん!」 肩を揺らして笑うお兄ちゃんの翼くんは、見た目ともさんそっっっっっくり! ふわっとした色素の薄い髪は少し長めで、ぱっちり目。 凄く可愛い顔してて色白の彼なのに。 どうやら中身が蒼さんに似てるっぽい。 この二人、ギャップか!! 「俺今ドラム練習してんだ。一番はなっちゃんのドラムが好きだけど、天馬くんのもまぁ結構すきだよ」 つ、翼くん……やっぱり凄いギャップがあるよっ!
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