2 西嶋一家

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「あっ、こら!夢お前はっ」 「あ、パパ」 「“あ、パパ”じゃねぇ。流星からさっさと離れろ!」 「やだもーん」 「くくくっ、な?だから言っただろ、夢」 「翼、お前見てたんなら止めろよ」 「は?俺言ったけど……ね?母さん?」 「え?ん?そうかな?」 「ともは忙しそうにしてるんだ、聞いてるわけねぇだろ」 「聞いてたよ。くくっ、ね?ともさん?」 「んー?そうだねー、翼さん」 「ほらね」 「チッ!」 忙しそうにパタパタ走り回るともさんはきっと聞いてないけど。 ともさんがそうだと言えばそうなんだなってわかった。 窓の外を見た蒼さんが僕らをちょいちょいって呼んだ。 「ちょっとこのローテーブルよけるの手伝え」 二つ返事でテーブルを移動して、ついでにソファも壁側に移動して。 蒼さんはにやりと笑った。 「手伝わせて悪かったな」 「いえ、大丈夫です」 「くくっ、“お礼”がちょうど到着したぞ」 言った途端になったチャイム。 執事さんが出て行って。 入ってきたのは――、
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