3 憧れの人たち

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「ともー!ただいまー!!」 「ともちゃーん!ただいまー!!」 「今帰ったぞー」 「スバル、お前はここの親父か!」 ワイワイと賑やかな声に、僕たちは顔を見合わせた。 「ふふっ、みんなお帰りなさい」 優しく微笑んだともさんを、最初に入ってきた人が抱きしめた。 立て続けにみんながともさんとハグするから。 「よし、お前らそこに並べ!一発ずつ殴ってやる」 蒼さん、こめかみがっ!! と、流星にしがみついてた夢ちゃんが立ち上って走って行く。 「れーん!!」 「夢、会いたかったよ」 「ゆめもれんに会いたかったの―!!」 抱き上げてこっちを見たその人は。 「レンさん!!」 「ん?」 「うわっ、Bloodstonesさんだ!」 僕ら総立ち。 な、なるほど! お礼ってこのことか!! 「夢、俺には会いたくなかったのか?」 「あっきーも会いたかったよ!でもれんの次ね」 「俺は翼に会いたかった」 「スバルくん、俺そっちの趣味ねぇよ」 「……ともそっくりなのに、中身がますます蒼になってる」 「え、俺父さんに似てるってこと?」 「ともの中身が蒼なんてサイアク」 「くくくっ、スバル。ここから生きて出られると思うなよ?」
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