3 憧れの人たち

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なんだろう。 どうしたらいいんだろう。 憧れのBloodstonesさんが近くにいて。 そして、レンさんが笑ってる! テレビではもちろん、フェスとかの裏だってこんな雰囲気見たことなかったのに。 すげー……なごやか……。 「いや、蒼さんとスバルさんは殺伐としてるけど……」 ポツリと漏らしたら。 「ねー。いっつもああんだもん。やっぱり5人以上集まるとどうしても会話に入るタイミング失うのよね」 ともさんがいつの間にか僕らの近くにいて呆れたため息を吐いた。 「っつーか、蓮。いい加減夢を離せ」 「やだ。ともは手放したけど夢は離さないよ」 「てめぇ、冗談に聞こえねぇんだよ」 「ゆめ、しょうらい、れんのおよめさんになる!!」 「却下だ」 「やだー!なるんだもん!!」 「ははっ、じゃあ最後までダメならいっそ駆け落ちだね」 「蓮、余計な事ふきこむんじゃねぇ」 「かけもち?お餅になにかけるの?」 「夢。お餅にきなこかけてやるから、パパの所に戻ってこい」 「きなこもち、あるの?」 「あぁ、パパがつくってやる」 「くくくっ、父さん餅で夢つってるし」 「なんとでも言え」 蒼さんのところに戻った夢ちゃんを苦笑しながらレンさんが見てて、近づいて行ったともさんの頭を撫でるから。 「いてっ」 蒼さんのチョップをお見舞いされてた。
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