7 乾杯の前に

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「それでは、全員集まりましたので、乾杯を致したいと思いますが……」 「その前に俺から一言」 執事さんが皆さんをまとめると、蒼さんがそれを引き継いだ。 そして、キッと周りを見渡すと。 「てめぇら、揃いも揃って“ただいま”なんて言いやがって」 そこで一度、爆笑。 え、いいんですか? 蒼さん、怒ってるよ……? 「てめぇらは客だ!“おじゃまします”といいやがれ!!」 腕を組んで見据えるように言った蒼さんは。 ちょっと怖いけど、でもかっこいい! そしたら。 「おっじゃまっしまーす!!!」 声をそろえて言われたそれは、乾杯の合図の様で。 「よし!」 頷いた蒼さんに僕たちは、もうこの人たちのテンションについて行くのが大変。 大人って…… 「なんか、すげー……」 声をそろえて呟いた僕たちの横。 「ほら、乾杯するよ」 キイさんが小さい声で教えてくれる。 「それじゃあ、みんな!!かんぱーい!!」 ともさんの合図で叫ばれた乾杯に、僕たちのにもあちこちからグラスがぶつかって。 なんだかすごいところに足をつっこんだなって思った。
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