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「それでは、全員集まりましたので、乾杯を致したいと思いますが……」
「その前に俺から一言」
執事さんが皆さんをまとめると、蒼さんがそれを引き継いだ。
そして、キッと周りを見渡すと。
「てめぇら、揃いも揃って“ただいま”なんて言いやがって」
そこで一度、爆笑。
え、いいんですか?
蒼さん、怒ってるよ……?
「てめぇらは客だ!“おじゃまします”といいやがれ!!」
腕を組んで見据えるように言った蒼さんは。
ちょっと怖いけど、でもかっこいい!
そしたら。
「おっじゃまっしまーす!!!」
声をそろえて言われたそれは、乾杯の合図の様で。
「よし!」
頷いた蒼さんに僕たちは、もうこの人たちのテンションについて行くのが大変。
大人って……
「なんか、すげー……」
声をそろえて呟いた僕たちの横。
「ほら、乾杯するよ」
キイさんが小さい声で教えてくれる。
「それじゃあ、みんな!!かんぱーい!!」
ともさんの合図で叫ばれた乾杯に、僕たちのにもあちこちからグラスがぶつかって。
なんだかすごいところに足をつっこんだなって思った。
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