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「じゃあともさんはレンさんと別れて、蒼さんと付き合いだした……」
「ざんねーん」
「……え、」
「俺とも半年付き合ってたもんなー?ともチャン」
今度はケンさんが後ろから腕をまわして、ともさんをよしよしって撫でる。
それに苦笑を洩らすともさんは、なんだか少しお母さんみたいな顔で。
「でーも、ケンちゃんだって留学するってともちゃん置いて行ったじゃん」
「え、」
それって、ともさん……
「あれ、北斗くん。そんな泣きそうな顔、しないで?」
「あ、えっと、ごめん、」
「ううん。いいの。全く、この二人ったら、“こんないい女”ふって行ったのよー?」
ふざけて、レンさんとケンさんの腕にパンチしたともさんは。
それから少し真面目な顔した。
ソレがすごく綺麗で。
「でも……ずっと蒼が隣にいてくれたって気づけたから」
目を伏せるともさんに見惚れていれば。
「ね?蒼?」
「くくっ、俺の長年の片思いもやっと成就したわけだ」
「随分お待たせしましたが、もうソレ以上に年月が過ぎてしまいました」
肩を揺らすみなさんは顔を見合わせて。
「歳くったな?」
「お前もな」
「僕は変わらなくない?」
「キイ、今日会った途端、僕は変わったって言ってなかった?」
「……れんれんって、そういうところ良く覚えてるよね」
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