8 あの頃の俺達

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きっと。 昔からこういう雰囲気だったんだろうな。 レンさんとともさんが友達だけじゃない雰囲気だったり、ケンさんともまた違った優しい雰囲気だったり。 いろんな事を経て、まだこうやって仲良くやってるって、 「すごいなー」 「うん?」 首をかしげたともさんに、見つめられて。 ……? 僕も首をかしげたら。 周りにいた皆さんが途端、爆笑しだした。 「くくくっ、お前……くくっ、ともタイプかよ」 「あはははっ、これって何人に一人の逸材なの!?」 「はははっ、まぁ、そうそう居ないのはたしかじゃねぇの?」 「ははっ、“タイプとも”がいるならもっと仲良くしたいよね?シュン」 「あぁ、だな」 「ちょっとみんなそんな事言ったら北斗君に失礼でしょ」 「いえいえいえ!僕は光栄です!」 「くくっ、そう脹れるな、元祖とも。いや、本家か?」 「もう、蒼ってば!」 「くくくっ、ほら、脹らんでるぞ。こっちこい」 蒼さんはともさんを引きよせて、おでこにキスをした。 それがまた美男美女がやると絵になるっていうか…… 「のぁぁ!甘い!甘いっす!!」 「ご機嫌なおりましたか?奥さま?」 「……安い女なんで」 「くくっ、お前が赤くなってどうするんだ?北斗」 「えっ!いや、ちがっ、」 すっかり遊ばれる僕でした。
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