1 夢に見たこの場所

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車を路駐させておくわけにもいかず、すぐ近くのパーキングに入った。 そっちに移動して改めてお願いした僕に、にっこり笑ったその人は。 「ふふっ、おばさんがお友達でなんだか申し訳ないね」 眉を下げるから、僕は慌てて両手を振った。 「僕がどうしても友達になりたいんです!ダメですか?」 「ううん、ありがとう」 そう言って、その人は名前を教えてくれた。 西嶋ともさん。 スマホも使い方わからないし電話とメールしかできないらしく、なんだかそれも可愛いなって思った。 2人でぺこぺこお辞儀してたらメンバーが車から降りて来てさ。 ちゃっかりみんなまで自己紹介しちゃってさ。 手を振って車を見送るともさんに手を振り返しながら、 「いや、ステキ美人だった!」 「小さいのになんか大きい人だったね」 「お前嫌われるんじゃないぞ」 好き勝手言いやがって。 でも、急にあんなこと言ったんだし、とりあえず。 『これからよろしくお願いします!』 よし!送信完了。 すぐ帰ってきた返事に僕は笑顔になった。
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