第1章

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〔クロしゃん起きないねロア…〕 『そのうち目を覚ますよ…ってまた呼び捨て!?』 〔そんな小さい事気にしちゃだめですん!…あ…身体が小さいから心も小さいんですね無理言ってごめんなしゃい〕 『どうしても私を怒らせたいみたいだね(ニッコリ)』 また小さな争いが始まろうとした時 ん…ん~… 〔あ!クロしゃん起きそう!〕 『クロ!』 まだ暗いからおやすみ…クゥ~… 『起きなさいバカ!バチンッ』 ブフッ!!? 〔起きてクロしゃん!〕 クロしゃんのボディーにダイレクトヒップアタック!ドンっ!!! ゲフッ!! あぁ…死んだはずの大好きなおばあちゃんがニッコリ笑って手招きしてる… 僕行かなきゃ… 『クロ…真面目に起きなさい』 はい!すみませんおふざけ過ぎました! って二人(二匹?)が昇天するくらい痛い起こし方したのに俺が悪いみたいな言い方… 『クロ?何か言った?』 いいえ特に何も! 〔私はいつでもクロしゃんの味方ですん!〕 うん。君のが一番逝きそうな起こし方だったけどね 〔私のクロしゃんに対する想いは天にも登る気持ちなんですん!〕 その気持ちが届く前に逝ったら意味なくない!? 〔それはクロしゃんが私の愛を受け止めきれなかったそれまでの男ってことで〕 そんな曲がった愛欲しくないっす! 〔ロア(泣)クロしゃんに振られた(泣)〕 『そんな事はどうでもいいからこれから夜が明けたら街に向かおうか』
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