16 思いがけない手紙

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留美は布団の中で考えていた。 アキちゃんやみんなが言っていたことは、やはり本当だった。 行方不明になった女の子が、浩太の彼女だったのも真実だろう。 ふと、留美は彼女と自分の境遇を重ね合わせてみた。 いつもの慣れた海のはずなのに、ここがどこだかわからない。 どれだけパドルを漕いでも、どこにも辿りつく事はできない。 バードケージで迷子になっているのは自分の方かもしれない。 みんなはどこかにいて、自分の事を探している。そんな気がした。 体の底から、静かに力が湧いてくるのを感じる。 行こう。自分の力で、みんなに会いにいこう。
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