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「なんだこれ」
予想していた斜め上の出来事に思わず声に出して呟いてしまう。
「なんというか。もっとこう、他にあるだろ」
自分の中で勝手に抱いていた妄想が、ガラガラと音を立てて崩れ落ちていく。
現実が僕の身勝手な妄想を打ち砕いていく。
いやそもそも、あの怪しげな男の言葉のどこに期待していたというのだ。
期待する要素などどこにもなかったじゃないか。
「とりあえず。行ってみるか」
僕はその真新しく場違いな紙の指示通りに歩き出す。
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