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小学2年生の時のこと。
あの日も、私は1人で下校していた。
幼い頃から内気だった私には、一人も友達はできなかった。
だから家の外ではいつも一人ぼっちだった。
その日は雨が降っていた。
しばらく歩いていると、どこからか猫の鳴き声が聞こえてきた。
声をたどりに探すと、空き地の草むらにずぶ濡れの子猫がいた。
「あなたも、一人ぼっちなんだね…。」
そのとき私は、その子猫のことを他人事とは思えなかった。
私は子猫を抱きかかえると、そのまま家に向かった。
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