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「虎哲。俺だけで十分だ。 だから授業に出とけ」
「断る。俺がいないと俺は関わりを持てない。そしたら意味がない。それに俺は弱くない。」
「虎哲が強いのは重々承知だが、心配してんだよ。怪我1つさせたくねぇんだ」
「そんなの俺も一緒だ。俺だって彪太を心配してる、」
「なーに言い争ってんの?ここが俺達のたまり場だって知っててここにいんのかな?」
俺と彪太が調べた総リーダーたちのたまり場でわざと言い争っていると、案の定やってきた右腕。恐らくすぐに総リーダーも来るだろう。
わざと、とはいったが彪太は結構ガチで俺にケンカをさせたくないらしい。
まあ、それにしたがってやるわけないがな。彪太だけ接触してもホントに意味ないし。それに、俺がいないと意味がない理由はもう一つある。
「なに騒いでやがる、遊星。誰か知らんが引っ張りだ…………お前、あのときの」
誠志郎から聞いたあと、彪太とたまり場とか調べている間に彪太に内緒で夜の街に出て、総リーダーとほんの少しだけケンカした。総リーダーにぶつかって、殴られそうになったのを何発か避けて、逃げた。顔は隠してなかった。バレないと意味無いし。
ちょっと煽っておけば、向こうからケンカ売ってくるだろうからそれ目的。
だから、俺がいないと意味がないんだよな。
彪太も総リーダーの言葉で内緒で接触したのがわかったらしく、
「だから、たまり場調べたのになかなか行かなかったわけか。後から説教な」
と、言って彪太のイライラが倍増しました。
説教やだなーなんて思いつつ、ほたってしまってた総リーダーたちに向き直り
「あー、あのときぶつかってしまった人ですか。あの時はすみません。殴りかかってきたので、避けて逃げてしまって」
と、言うと総リーダーはニヤッとしてから俺の方にダッシュしてきた。
そして俺に近づくと思いっきり俺に殴りかかってきた。
まあ、避けるけど。
「俺と1戦しようぜ。遊星、お前はそっちの奴とやってろ」
「あーい、ってことでそこの君、いっちょケンカしよーか」
「……うぜえ」
避けたところで、総リーダーが右腕に言うと右腕は返事をした後笑顔で彪太に殴りかかりにいった。彪太はというと絶賛不機嫌中だ。
と、彪太たちを見ていると飛んでくる拳。全部避けるけど。
にしても、なんでこうも、楽しそうにケンカするんだろうか。謎だな
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