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「……で、次は俺からの質問だけど。こいつ、虎哲の何?こいつも一緒じゃないと仕事してくれないって、どういう関係?答えによってはこいつ殺すよ?」
さっき迄とはうってかわり、冷たい声色で言ってきた博史さん。
抱きつかれてるから見えないが、彪太の顔が段々と睨みが鋭くなってきているから、恐らく睨みながら言ってるんだろう。内容もそんな内容だし。
てゆーか、過保護すぎて、ちょっと引くわー。殺すって……うわ←
って、とりあえず、質問に答えなくちゃか。
「彪太は、俺の幼なじみで、唯一気を許せる友達で、仕事の相棒。彪太がいるいないじゃあ、仕事のはかどりが全然違うんだよ。だから条件のうちの一つに入れたって訳。わかった?」
めんどくさそうに(実際面倒くさかったけど)言うと、
「そっか。ただの幼なじみか。うん、わかった!」
と、"ただの"を強調し、言い放った。
それに対し、彪太が、あ?とケンカ口調で何かを言おうとしたので、このままだと、確実に長くなると察した俺は
「そんなことより、仕事のこと、話ときたいんだけど」
と、このバチバチした空気を変えようと言葉を投げかける。
二人ともプロだからか、"仕事"というワードをだすと、睨み合いをやめ、博文さんは俺を離した。
なので、あいだにローテーブルをはさみ、向かい合っているソファーのうちの一つに、彪太と座ると向かいのソファーに、博文さんが座った。
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