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そんなホスト(仮)の様子をみて、爆笑しだす博文さんに俺たち3人は困惑、ただその一言に尽きる。
3分くらい一人で爆笑していると、笑いが収まってきたのか、ごめんごめんと言ってきた。
「いや、なんで一人で笑ってんの」
俺の疑問に博文さんは、また笑いそうになりながらも、
「いや、だって、智晴、面白すぎ」
なんて答えた。智晴はホスト(仮)のことだろう。まあ恐らくこの人を騙したんだろうな。
「この人が今さっき話してた人で虎哲たちの担任の羽柴 智晴。俺の学生時代の親友ね。智晴には個人的な用事って言ってたから理事長と先生としてではなくて、普通の友人として入ってきたんだけど、まさか学生がいるとは思ってなくて、入ってくるのやり直したんだよ。あー、面白かった。あ、智晴。このふたりは言ってた転校生。」
ヒーヒーと笑いながら説明していく博文さんに、智晴さんは段々と眉間の皺が濃いくなっていっていて、彪太に至っては、さっさと寮いって休ませろというような不機嫌な顔で博文さんを睨んでいた。
「あーっと、智晴、今は先生と理事長じゃなくて、友人としてでいいよ。それと虎哲たちも智晴とは仲良くなっていて損はないと思うよ?」
笑いながら、そういうやいなや、智晴さんは博文さんに近づき、スパーんと頭を叩いた。そして
「焦っただろうが!!!騙すのも大概にしとけよ、博文!!!!」
と、怒鳴りちらした。それをみて博文さんはさらに爆笑。
埒があかないと思ったのか、智晴さんはもう一度博文さんの頭を叩くと、俺たちに近づいてきた。
「君らの担任になる、羽柴智晴だ。何か困ったことがあったら、なんでもいってくれ。」
「転校してきた大神虎哲です。」
「同じく七草彪太です」
さあ、自己紹介はした。
これからどうしようか。
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