入学

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その後、学園の説明を受け、羽柴先生に寮まで案内され、後は寮長に聞けば分かるが寮長も一癖あるから着いていこうか?と言われたが、あまり俺たちに時間を取らすのも申し訳ないと断り、寮の前で羽柴先生とは別れた。 学園の説明は、王道とだけ伝えておけば、理解はするだろう。 カードキーが財布や鍵代わりということや、生徒会の選抜方法、クラス分けの基準。クラスはSが、家柄容姿(最良)でA~Fと段々と下がっていくということ、スポーツや勉強での特待生は家柄容姿問わずS。あまりにも勉強が出来ない(もしくは勉強をしない)はクラスが下がり、不良や生活態度が悪い者はZクラスに落とされるということ。 まあ、その他諸々。 一応、特待生として俺らは入っている事になっているため俺らはS組だ。 理由はまだ、俺の家柄をバラすのは時期が早いということと、彪太の家は簡単にいえば便利屋だけな為家柄でいえばSには入れない為だ。 まあ、技術や知名度などでいえばSに入って申し分無い家柄だがな。 彪太の両親が潰そうと思えば大企業もすぐに潰せる位だからな。 というか、正直、ただの学園の説明だけで仕事のやる気は削がれた。 仕事での学園の説明ともなると頭が痛くなるのが目に浮かぶ。 学園をよいものにかえればいい為、ここを変えるとかいうのは提示してもらわずに俺と彪太が変えた方がいいと判断したものを変えていくようにしたから仕事上での説明は受けなかったが…… はあ……とため息をついてしまいながらも彪太と共に寮に入り、一階の寮長室に向かった。 寮長室につくとチャイムをならし、出てくるのを待つ。 1分くらい経ってから、ガチャりと扉があくと、腰にタオルだけをまいた裸族が現れた。 「ごめんなあ。お楽しみ中やってん。新入生やんなあ?ちょいまっとって。カードキー持ってくるさかい」 裸族は俺らを見るとニコッと笑いながら話、また部屋に戻っていった お楽しみ中……そういえば本で寮長が下半身がだらしないという設定もあったな。顔も整っていたし、誰かとヤっていたというところか。 寮長も改善すべきところだな。 俺らが今日来ることは伝わっていたはずなのに、そのような行為に及んでいたとは寮長らしくはない。
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