入学

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その後、カードキーをもらい、俺と一緒にエエコトせえへん?なんて言われて腰に手をまわされ、抱き締められたのを彪太が引っペがし、切り落とすっすよ。と、ただ一言、威圧的な言い方でいってから部屋に向かった俺たちだった。 まあ、なにを切るのかは、男なら理解できるとは思うが、末恐ろしいよな。 というか、部屋に向かったのはいいものの、部屋に着いてもなお彪太の機嫌がすこぶる悪い。 寮の部屋はリビングがあり、リビングの左右に1つずつ部屋があり、広いキッチン、風呂、トイレ、ベランダがあり、またリビングにはテレビやDVDレコーダーなど充実しており、キッチンにもレンジ、トースター、冷蔵庫、鍋やフライパンなどの調理器具も充実しており、各部屋は寮だとは思えない広さという、なんとも金持ち校らしい寮だったわけだ。 各部屋には、すでに自分の荷物が運び込まれており、俺の荷物は左にあったため、左が俺の部屋だとわかった。 部屋の整理もしたいし、部屋に篭ろうかと思ったんだが、機嫌が悪い彪太を放っておくわけにはいかず、悩んでいる現状だ。 「あーっと、彪太。寮長も改善対象にするのは決定したわけだが、なんでそんなに機嫌が悪くなってんだ。」 ただ悩んでも解決策は出ないだろうと手っ取り早く解決するために本人にきくことにした 「寮長……虎哲に引っ付きやがった。まじで腕も切り落としてやろうかと思った」 聞いたはいいが、物騒なことを言い出した彪太は俺が想像してた以上に機嫌が悪いということが判明。 こうなれば、良くなるまで長いし、いつものあれで良くなってもらうか 「彪太。なんで機嫌が悪いのかは知らんが一緒に風呂に入ってやるから機嫌直せ。背中洗ってやるよ」 何故かは知らないが一緒に風呂に入ると、機嫌が良くなるんだよな、彪太。 現に、わかった。楽しみにしてる。とすぐに機嫌がなおったわけだ。 それから各自部屋の片付けをして、その夜、一緒に風呂に入ったが、別に普通に、風呂に入った。
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