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「仕事だよ、全員集合」
「………は?」
珍しく家に居るなあと思っていた親父が、俺を呼んだかと思うと、そう呟いた。
は?と、言ってしまった俺は、普通だと思う。
「琥哲。お前に仕事の依頼がきてる」
ただ、俺のは?に対してノーリアクションで話をしだす親父は普通じゃないと思う。
「とゆーか、仕事?俺に?」
「ああ。俺には無理だからな」
「え、親父に無理なことなんてあんの?つか、親父に無理なこと、俺が出来んの?」
「ああ。というか、琥哲は適任だ。なんせ、とある学園を変えてくれという依頼だからな。ちなみに高等部な。お前は、もうすぐ高1になるだろう?だから、琥哲しか仕事ができるやつはいない」
「ちょっと、まて。学園を変える?どういうことだ?」
「それがな、所謂その学園は一貫校でな。しかも幼等部からの一貫校で大学まであるらしい。」
「んで?」
「実は、男子校でだな。幼等部から男しかいないために、好意を向ける対象が男になるらしい。まあ、ホモばっかということだ。そこはいいとして、他に問題があってだな。まずは、強姦の数が多いということ。それと、生徒会という組織があるんだが、その学園は抱きたい抱かれたいランキングの上位が生徒会になるらしく、性格が結構グズで困っているということ。そういう抱きたい抱かれたいランキングの親衛隊というものが存在するんだが、その親衛隊の扱いがヒドイということ。そして親衛隊も制裁とかがヒドイこと。それと、この学園は社長の息子や極道の息子など金持ちとかお偉いさんの子供が通ってるから、家柄で人を判断する奴が多いとか…………まあ、他にもたくさんあるんだが、それらをどうにかしてくれということだ。そして良い学園にして、将来社長などになっても恥ずかしくない人物作りをしてくれっだそうだ。わかったか?」
いやいやいや。
わかったか?じゃなくてだな。
「めんどくさいし、絶対嫌だな。」
断固拒否だな。
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