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「オッサンだなんて酷いなー。まだまだ26歳で若いのに」
「うっさい。つか琥哲。答えろって」
引き離された後、すぐにブーブー言い出した博文さんは、ほたっておいていいとして、
「彪太。お前、なんでそんなキレてんだよ」
なにをこいつは怒っているんだ。
すげぇ眉間に皺よってるし。
「キレてねぇし。俺のことはいいから、このセクハラジジイはなんなんだよ」
セクハラ……まあ外れてはいねぇかww
「えーっと、博文さんは俺の従兄弟」
「…………は?」
「で、俺が失礼しますなんて言わずに部屋に入ったのは理事長室入る前に名前が書かれたプレートがあったからだし、この学園を変えてくれとかいう理由でわざと俺をこの学園にこさせたとか、親父も俺に博文さんが理事長している学園とか言わなかった辺り、二人で手組んでたな。とか、なんてゆーか色々と察したから殺すとかいう言葉がでてきたって感じで、博文さんが抱きついてくるのはいつものことだし、引き離すとうっせぇからそのままにしとくかてきな?」
「従兄弟……」
あ、彪太ビックリしてる。
つか、その前に、
「博文さんなら、この学園変えることくらい容易いはずなのに、なんでわざわざ俺を来させたわけ?」
これを聞かねば。
博文さんが理事長なら、俺がくるいみなくね?
「それは、俺が琥哲といたかったっていうのと、なんでクソガキどもに俺がわざわざ尽くしてやらなくちゃいけないのかって思ってるからかな?」
まず、博文さん。
俺を溺愛しすぎだし、どーでもいい人たちに冷たすぎだし、まずそんな性格なのに何故理事長してんだよ。
向いてなさすぎる。
「あ、でも学園革命起こして欲しいってのは本音だから。じゃないとクソガキども潰しちゃいそうだからさ。」
礼儀とかなってくて死ぬほどうざいんだよね
とかいってるけど、まじで、なんで理事長になったよ、おい。
博文さんなら財閥内の他の社長とかにもなれただろうに。
「琥哲。このオッサン……じゃなくて博文さん?この人もヤバい人?」
「半分はヤバい人。つか、彪太復活したのか?」
「ああ。従兄弟ってことに多少ビックリしたがその後の話で従兄弟くらいでビックリしてたらこの先持たないと察したからな」
彪太の飲み込みの早さに感心していると、隙あり!といってまた抱きついてきた博文さんはほたっておこう。
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