虚しく光る正方形

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彼女が、社内の人とできてるという話も 彼女の営業成績を嫉妬した社員の でっちあげだったという事もわかった。 でも、もう遅い。 佐藤さんの誘いを断ったあの夜、ぼくは 会いに行かないといけない人がいる。そう返信して断っていた。 いつもは、必ずメッセージにスタンプを添えて返信する彼女は、 その時だけは、スタンプ一つだけの返信だった。 その可愛いクマのスタンプはオッケーサインを表現し、 愛くるしい顔で笑っていた。
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