虚しく光る正方形

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彼女は軽く頭を横に振った。 「このキャンセルで、成績、一気に3番くらいに落ちちゃう。抜かれちゃう。」 彼女は笑ってそう言った。 「3番でも凄いよ!」 僕はありったけのフォローを、励ましを、 僕が持ってる全ての言葉を総動員させ、彼女を励ました。 「また1番になれるよきっと」 「いらない」彼女はそうつぶやいた。 窓際社員の、僕の説得力の無い、言葉ではどうにもならない。
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