虚しく光る正方形
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私は身体中で小川さんを感じていた。 そのまっすぐな目は私を興奮させるとともに、 うしろめたさを与えていた。 私の先導でゆっくりと小川さんが私の中に入ってくる。 「おがわさん」 その瞬間までは、言うつもりはなかった。 こんなタイミングで 「ん?」 重なりながら、耳元で小川さんは聞いてきた。
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