「転機」

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「どうしても北海道で馬を見たい」 そして熱い思いは叶った。 写真でなく目に焼き付けたかった。 そして憧れだった芦毛馬の背中に跨る事も出来た。   嬉しかった。キラキラと瞳が輝いていた。 みやげで鞭ステッキを買った。 椅子に捉まり大声で実況中継をしながら 鞭を連打する仕草が滑稽だった。 家族も呆れてしまっていた。 「最終コーナー好位で回ってきました。竹本!鞭を入れたぁ!!」 「ここで先頭が変わったぁ。竹本グイグイ追います!そしてゴール!!」 自分なりに練習を欠かさずに励んでいた。 部活の合間を見ながら乗馬の機会を造っていた。 夢は飽事ではなかった。   勿論、新しい事を知る度に キラキラと瞳が輝いていた。
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