ープロローグー《世界を紡ぐ草》

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これは、完全にエピローグだ。 ありあわせの草で、世界を補強した。 ただそれだけの、無駄な延命治療の後なのだから。 しかし、それでも良いと思ってしまえている。 ……俺は、もう満足だ。 誰にも知られる事なく、地味に孤独に世界の礎となった。 何の意味も無く、だが俺にしか 草にしか出来ない仕事だった。 実に素晴らしい。 未だに生命なんて、人間なんて至極どうでも良い……そんな俺だが これでまた、あいつらは楽しめる事だろう。 良くやった、良くやったな。 ゲームクリアだ、草よ……。
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