1人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、何事も無かったかの様に舞い戻る
日常風景。
足音を最小に極力目立たぬ様、颯爽と雑草は進んでいき
白く清潔感のある真新しい校舎の壁が視界の両端に流れつつ──
ふと思い返す。
新しい環境にも……なんだかんだで慣れてしまったモノだな、と。
そう、この学校が出来たのはつい去年の事だった。
学年も地域も学力も関係無く、それどころか本人の意思さえも関係無くなる程の
多額の国からの補助金を親に押し付けられ──
「特別」という定の良い仕分けを受けた生徒達が、一斉に緊急に国のワガママで……
各学校より集められたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!