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✨愛ゆえの嘘✨
どんなに苦しくても辛くても時間は止まる事はなく過ぎてゆく…
菜奈は翔に会いに行こうとはしなかった…
また冷たくされるのが怖かった…
ただ毎日を暗闇の中泣き続けて過ごしていた…
時は経ち翔の判決の日が明日となった…
しかし菜奈はもう裁判に行く気にはならなかった…
母親は菜奈の代わりに自分が行く事にした!
「菜奈…明日お母さん行ってくるからね…」
「…」
菜奈からは何の返事もなかった…
次の日…翔の判決がでた…
結果は…
懲役3年だった…
執行猶予はつかなかった…
翔は20歳になっていたが成人刑務所ではなく少年刑務所に拘留される事になった…
母は家に帰り裁判の内容を菜奈にすべて伝えた…
そして翔と面会で話してきた事も伝えた…
母親は翔から菜奈へ伝言を頼まれていた…
それは翔の素直な気持ちだった…
「辛い思いをさせているのはわかってます…3年も菜奈を一人にしてしまう…だけど菜奈だけは諦める事はできない…待っていてほしい…菜奈に会いたい…菜奈に伝えて下さい…絶対に約束守るから…もう菜奈を裏切らない…1日も早く菜奈の所に帰れる様に頑張るから…俺のそばにいてほしい…と…」
母親は悩んでいた…翔のおかげで菜奈は変われた…しかし翔はどんな理由であれ犯罪者にはかわりない…
娘には幸せになってほしい…普通の人と…
「菜奈…辛いと思うけどちゃんと聞いてね…翔くんから菜奈へ伝言があるの……辛い思いさせてごめん…菜奈には普通に幸せになってほしい…だから俺の事は忘れて頑張ってくれ…もう菜奈には会えない…」
母親は嘘をついた‼
でもこの嘘は菜奈の事が想うからの嘘だった…母も辛かった…今の菜奈を見ている事が…早く立ち直ってほしい…だから嘘をついた…
この嘘は菜奈を大きく変える事となった…思わね方向に…
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