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「・・・で、慰めるフリして俺を責めるために電話してきたのかよ?
『もう走れないことなんてない、頑張れよ』
とか、無責任なこと言って本当は心ん中で貶してんだろ?」
『・・・光。』
悠登が妙にしんみりした声で俺の名前を呼ぶ。
・・・まぁ。
「別にそんな病んでないけどな。そうやって言われたら三発ぐらいストレート決めてやる元気はある。」
『なんだったんだよ、さっきのしんみりした空気!』
・・・お前が勝手に勘違いして、勝手に作り出したんだろ?とは言わず、代わりに「で?」と返した。
「なんか用か?」
『いや、ちょっと付き合ってもらいたいところがあってさ。
折角だから一緒にどうかなーと思って。心機一転みたいな。』
・・・は?
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