1 crumble to nothingness

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「って美容院かよ・・・。」 「ちょっと色落ちしてから、染め直すのとカットとやってもらおうと思って。 よかったらお前も髪の毛染めてみない? 意外と金髪とか似合うんじゃねぇの?」 ほぼ強引に呼び出されて連れてこられたのは、駅前にあるちょっと有名な病院。 どうやら悠登の茶髪はここから生まれているらしい。 松葉杖をついたまま、背中を押される。 「いやいやいやいや、俺は染めないからな?悠登と同じ髪色とかごめんだからな?」 「俺と同じ色にはしなくていいから。人それぞれ合う色があるし。こういう機会に挑戦してみようぜ?ほらほら。」 やはり強引に俺を押すと、カランカラン、音を鳴らして悠登は美容院の扉を開けた。
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