1 crumble to nothingness

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「いらっしゃいませー!あ!悠登くん久し振りー!半年ぶりくらいかな?」 「あ、茜さんお久しぶりです!そうですねー、前に染めたとき以来なのでそれぐらいかもしれません。」 店内は落ち着いた雰囲気で、女性客も男性客もいた。 俺たちを出迎えてくれたのは、茶髪のショートボブの女の店員さん。 「今日俺と、隣にいる友達の分も予約してると思うんですけど・・・。」 どうやら、俺には髪の毛を染めないという選択肢はないらしい。 何してくれているんだ、コイツ・・・。 「あー、はいはい。綺堂くんだったかしら?どうする、何色に染めようか?」 「あ、俺そういうの全然わからなくて・・・。」 言い終わって気づく。 俺ついつい染める前提の返しをしてしまった・・・!!
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