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隣で悠登がニヤニヤ笑いながら、
「金髪とか似合うと思いませんか?」
なんて話している。
「あー、ちょっと暗めの金色とかいいかもね。下手にブラウンに染めるよりカッコいいと思うよ?」
「はぁ・・・。」
「まぁいいや。とりあえず座って!一回染めてみよう!」
グイグイと茜さん?に背中を押されてお店の奥の方にあったスペースへ連れてこられる。
そしてどすん、と席に座らされた。
松葉杖はぽんっとその辺に放り投げられて。
・・・案外強引な人だ。
「悠登くんは悠登くんなりに綺堂くんのこと心配してた。
せっかくなら、思いきってみようよ。チャンスなんてそうそうないんだから。」
・・・なにより、美容師になったのが納得出来るほど、優しい人だ。
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