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ユウ「え、と、じゃぁ・・・種族は人で、力は・・・ユウキと同じくらいで・・・」
ルーラ「分かりました。ユウキさんは力とは別に能力、魔眼を手に入れてますが・・・ユウさんはどうしますか?」
魔眼・・・世界神、神様を殺すくらいの力・・・なんだよな。
危ないのを選ぶと勘違いされてルーラさんに消されるかもしれない。
少し、選ぶのに戸惑うな・・・
ユウ「じゃぁ・・・」
ルーラ「・・・あれ?」
出来るだけ不殺で強力そうなものを選ぼうとすると、ルーラさんが先に声を発した。なんか可愛い声だったな・・・
ユウ「えっ?」
ルーラ「ううん・・・ユウさんは、魔眼を開眼させる事が出来るようです。前世か、その前か・・・に、魔眼を所持していたようで・・・それも、輪廻に廻って発見されるということは中々強力なものみたいですね。
思いつかないようでしたので、それを開眼させて異世界へ送りましょうか?」
ユウ「えっ?あ、はい・・・」
正直選ぶのも怖いし、別にいいやと投げやり気味に返事をした。
ルーラ「では・・・」ポワッ
ルーラさんから温かい熱、光を当てられた。
眠りそうな居心地の良さ。
だが、それは束の間。すぐに眼に異常が発生した。
ユウ「あ、っぐああああああああああああ!?あ、ああああああああああッ!!?」
眼から広がる猛烈な痛み。
頭が裂ける、後頭部が破裂する。眼が爆発する。
そんな心配を頭の中でグルグルと回転させる事しか出来ない、痛み。
ルーラさんもその事態を予想だにしていなかったのか、慌てている。
ルーラ「だ、大丈夫ですか!?どうしました!?え、えっと・・・!?」
何秒、何十秒、何分経ったのか分からない。早く終わってくれ、まだか、まだか・・・と歯を食いしばっていると・・・やっと痛みから開放された。
序々に、序々に痛みが和らいでいく。
ユウ「ッはぁ、ッはぁ!なん・・・ですか、これ・・・ッ!!」
ルーラさんの慌てている姿等、見えていなかった。痛みで頭がいっぱいだった。
ユウは、ルーラさんはこれを知っていて、説明もせずにやったのか、と怒りが沸き上がっていた。
ルーラ「す、すみません!私もこんな事は初めてで・・・っ」
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