100人が本棚に入れています
本棚に追加
煙が完全に晴れた。
ユウ「ッ・・・」
ユウは、言葉が出ない。
竜の首がへしゃげていた・・・?
はたまた、ミンチになっていたか・・・?
いや、千切れていたという可能性も・・・
・・・いや、止そう。答えは、否だ。
ユウ「受け止めて・・・無傷・・・?アレを・・・!?」
そう。無傷・・・ユウの眼には、そう見えていた。
『ガァ・・・ッ、ガアァアァァァァァァアアアァァァ!!!!』
そして一瞬竜は怯んだような・・・立ち眩みがしたかのように、クラッと頭をフラつかせ、気を持ち直したかと思うと咆哮をしてみせた。
ユウ「ただの咆哮じゃない!?」
それはゴリラを吹き飛ば・・・した。
ゴリラの、身体は・・・バラバラになっている。
・・・勝てない。あんなのとは、戦いたく無い。
ユウの思考が復活したのは、それから竜が去り数十分程過ぎた頃だった。
それまではずっと、只呆然としていた。
最初のコメントを投稿しよう!