異世界転生

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煙が完全に晴れた。 ユウ「ッ・・・」 ユウは、言葉が出ない。 竜の首がへしゃげていた・・・? はたまた、ミンチになっていたか・・・? いや、千切れていたという可能性も・・・ ・・・いや、止そう。答えは、否だ。 ユウ「受け止めて・・・無傷・・・?アレを・・・!?」 そう。無傷・・・ユウの眼には、そう見えていた。 『ガァ・・・ッ、ガアァアァァァァァァアアアァァァ!!!!』 そして一瞬竜は怯んだような・・・立ち眩みがしたかのように、クラッと頭をフラつかせ、気を持ち直したかと思うと咆哮をしてみせた。 ユウ「ただの咆哮じゃない!?」 それはゴリラを吹き飛ば・・・した。 ゴリラの、身体は・・・バラバラになっている。 ・・・勝てない。あんなのとは、戦いたく無い。 ユウの思考が復活したのは、それから竜が去り数十分程過ぎた頃だった。 それまではずっと、只呆然としていた。
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