6人が本棚に入れています
本棚に追加
―――
『さぁ次の方、大友 卓也の出番がやってまいりました。私個人としてはこの大友に期待してる部分があるんですが、山田さんはどう思いますか?』
「そうですね、彼は他の二人と違い……言ってはなんですが、見た目が悪いですからね。人を見た目で判断するのは悪い事かも知れませんが、急に話しかけられたら警戒してしまうのが人ですから、そこをどう対処していくのか気になります」
『(予想以上にまともな事を言い始めた……さっきまでの発言は私の夢だったのだろうか?)そうですか。確かに彼は髪を染め、アクセサリーを沢山身に纏っている点では見た目は悪いと言えますね』
「――まぁはっきり言ってしまえば愛奈たん以外には興味が無いです」
『今の発言が私の幻聴である事を祈りつつ、次がスタートします』
―――
……。だりぃ……。
給料が良かったから来たのは良いけど……。試験とかあったのかよ。
これならバックれれば良かったな。ホント。
パァンッ!!
『さぁスタートです!』
始まっちまったか。えーと、あそこに立ってる老人の荷物を持って向こう側に渡れば良いんだろ?
んなの簡単じゃねーか。
最初のコメントを投稿しよう!