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あの日から、カナエちゃんに色々と教えて頂きました。
窓の外を見つめては、近くの樹を見て、その事を思い出していました……。
私は神聖都ティール帝国、国王の2人目の隠し子で「国王に呼ばれお城に来る途中で何か起こり、記憶を失ったのでは?」と言われているらしいです。
お城までは、森のなかで倒れている私を近くを巡回していた兵が発見し、ここまで運んでくれたらしいです。
そして自分の名前はまだ分からない……思い出せません。
樹に止まった鳥を見た瞬間、ドアがコンコンとノックされ、慌てて返事をする。
「はい、どうぞ」
「失礼いたします」
ドアがガチャっと開かれると、そこにはカナエちゃんと若い騎士様二人が立っていました。
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