第1話 婚姻初夜

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わたしはおそるおそる雪乃に尋ねた 「…それは、 夫となられる方に教えていただくことに致したらいかがですか、 姫様… ただ侍女である私から言えることをお伝えします 何があろうとも 何をされようとも ただただ夫になられた方に従いなされませ けっして声をあげてはなりませぬ 驚いてはなりませぬ 逆らってはなりませぬ 姫様は何もなされずともよいのです されるがままに、従いなされませ… それが婚姻初夜の慣わしにございます…」
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