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砂漠の荒野
水分の無い、静かな大地に
「3」
無機質な塊とその中の人間が、いくつも並んでいた
「2」
その遥か数百メートル先、同じ様な物が陣形を堅持し突撃する
「1」
突撃する鉄には、白い体に二本の脚と、マシンガンを握った二本の腕と、大福のような頭が付いている
相対する迎え撃つ鉄には、砂漠迷彩ボディ、六本の脚と、長い砲台が載っている
「ファイア」
防衛側の一人が言うと、各機が砲弾の雨を敵に対し降らせた
迸る爆風
襲い掛かる死の流星群
二本脚の大福頭が一機二機三機と、敵の大砲の餌食にされていく
「6番機大破ぁ!15番機、動けません!」
「構うなッ!あいつらの命を、無駄にしてはいけない!」
数に勝る突撃側が全力で攻撃を耐えきり、射程圏内に敵を捉えるまでに接近
瞬間、歩兵のそれとは比べ物にならないサイズのマシンガン弾が、六本脚に突き刺さる
連続マズルフラッシュ、弾丸シャワーマシーン
防衛側の一方的な攻撃から、接近戦仕様の攻撃側の反撃ラッシュ
たちまち戦場は大混乱状態になってしまった
十人十色の悲鳴、断末魔の嵐
六本脚からの機銃攻撃で思うように攻撃できない二本脚
二本脚のマシンガンに恐れをなし浮き足立つ六本脚
つまり両方一進一退
戦況は完全に泥沼だった
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