第4章

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 今日は12月25日。  朔一と付き合い始めて5回目の記念日。  一緒に暮らす事を約束したあの日から朔一が俺を迎えに来るまで一年も掛からなかった。  心配や不安はもう俺には無い。  朔一と一緒に暮らしているからだ。  このマンションに俺が住み始めて一年とちょっと過ぎた。  最初は慣れない事が多々あったが、今はもう減った。  一緒に暮らし始めて毎日が幸せで、朔一の帰りが遅くても、撮影で離れても、マンションにいれば朔一をずっと側に感じられた。  マンションに帰って待っていれば、朔一も絶対帰って来る。  そう思うだけで、俺は一人でも寂しさは無かった。
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