後輩。

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その日の夜、突然Iからメールがきました。 『ほんまに辞めてもらって!あのひと怖い!』 私は驚きました。 すかさず電話を掛け直すと、SNSから物凄い量の罵声メールが届いてきたそうです。 Iはあまりの恐怖に、SNSを退会したそうです。 翌日私は、Uが待っているであろう時間と場所に行き、またはっきりと伝えました。 「ごめん、他に好きなひとがおるから諦めて。Iは関係ないから、関わるの辞めたって」 それに対しUはニコッと微笑むと、無言のままその場を去りました。 それから私は、しばらくその店に行かなくなりました。 Iの方も既にSNSを退会しているらしく、私もIもUと関わる事はなくなりました。 それからまた数年後、私が22歳になる年の11月13日とはっきり覚えています。 この頃になるとIもバイトを辞めてしまっており、結局私の片想いは実る事なく終わってしまいました。 この日朝目が覚めると、私の左肩から胸に掛けて血で真っ赤に染まっていました。 乾いた血は少し黒ずみ、パサパサに固まっていたのですが、私は怪我なんてしていませんでした。 鼻血でもなく、古傷が開いた痕もなく、不思議な事に布団には一滴も付いていませんでした。 服に付いた血も洗えば跡形もなく消えた為、"少し不思議な事があった"程度の認識でいつも通り仕事へ行きました。 その翌日の夜、仕事終わりに携帯を開くと、知らない番号から着信履歴が何度もあり、恐る恐る掛け直してみると、その相手は聞き覚えのない男の声でした。
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